さて、ファン客創造型BtoB集客モデルも、そろそろ終盤にさしかかってきました。
これまでお伝えした手法で、部屋がだんだんと埋まってきました。館内がにぎわってくると、見学客、体験客も「早くしないと」と焦り出し、契約までのスパンが短くなってきます。ここからは早いでしょう。
しかし、大抵の施設では“どうしてもうまらない部屋”が出てきます。北向きの部屋などがその典型です。基本的に、間取りの良いお部屋や日当たりのよい部屋が先にうまっていきますから、こうした部屋は最後まで残ります。そのままですと「売れ残り」というイメージができてしまい、いつまでも入居者が決まらないということにもなりかねません。早い段階から手を打っておいた方がよさそうです。
そこで、デメリットをメリットに変える簡単な販促テクニックを一つお教えしましょう。
ここで質問です。入居の際に、部屋についていないと困るものは何でしょうか?
入居者に質問すると、おおよそ次の3つがあがります。
「1.エアコン」「2.カーテン」「3.照明」です。
特に、照明とカーテンはなくては、生活をはじめることができません。しかし、お部屋に合った照明や、サイズがぴったりのカーテンを探すのは、高齢者にとっては一苦労。若い方と同じようにはいかないのです。
そうした背景をうけて、ある施設では、どうしても埋まらない北側の6部屋に3点セットをつけるキャンペーンを実施しました。
「●●ホーム自慢の“特別室”! 最新の冷暖房完備、カーテンはセミオーダー、照明も40点からお気に入りのものがつけられます。 しかもお家賃据え置き! 限定3室です。お急ぎください!」
近隣にオリコミ広告をいれたところ、見学・体験入居が2週間で8名。その後1ヶ月で4人の入居が決まりました。
最新式エアコンといっても、狭いワンルームにつけるタイプ。設置料を入れても、それほど高いものではありません。セミオーダーカーテン、照明は、業者を選んで安くしてもらいました。2、3ヶ月空室のままにしておくことを考えれば、投資額などすぐに回収できます。
もう一つポイントがあります。見学や体験の際、こうした部屋を見せるときにも気をつけて欲しいことです。
たまに見学シーンを再現してもらうと「こちらが●●号室になります」といって、ドアを明けてから暗がりの部屋に電気をつける施設がありますが、こうした施設は最悪です。
お客様が最初に目にするのは、昼間でも薄暗いどんよりとした部屋。第一印象がこれでは、躊躇するのは当然です。部屋を見せる前に電気をつけておき、明るい部屋を見せましょう。また、メインライト以外にサブライトを設置して、他の部屋よりも明度をあげるのも良いかもしれません。こうした工夫が、売れない部屋を“人気部屋”にするのです。
- 「売れない部屋」を「人気の部屋」にするための演出
- 「3点セット付」で埋まらない部屋をうめる
- 見学前に、電気をつけておくのがポイント