前号では、施設のホームページ(HP)製作を業者任せにしてしまった結果、全くアクセスされず、集客に貢献しないサイトができあがる例が後を絶たないとお伝えしました。
これは製作業者が悪いのではありません。彼らはHP製作のプロですが、高齢者住宅事業の専門ではないため、施設選びをしている方々が、どんな方法で、どんなキーワードで検索しているかが想像できないところに問題があります。」
ならば、皆さん自身が、HP製作について多少の知識を持ち(詳しくなくて結構です)対策を立てなくてはなりません。もし、これからサイトを立ち上げるのであれば、理想的なサイト構築の方法をお伝えしましょう。
まず“閲覧されるサイト”にしなくてはなりません。皆さんの施設をWEB上で認知させるためには「オアシスナビ」などの高齢者住宅ポータルサイトに登録する方法があります。しかしこれだけではダメです。ポータルサイトはあくまで“窓口”です。より深い情報を提供するために、施設独自のHPは絶対に必要です。
そこで、検索エンジンで上位表示されるために「SEO対策(検索エンジン最適化)」と「リスティング広告(1クリックあたりで課金される広告)」の2つの方法を検討することになります。リスティングは、立ち上げ後に検討すればよいため、ここではSEO対策に強いHPの作り方を1つお伝えしましょう。
ポピュラーなSEO対策のひとつに「更新頻度をあげる」ことがありますが、従来のHTML方式によるWEBサイトでは、更新を専門業者に依頼しなくてはならないため、どうしても更新頻度が落ちるという問題がありました。空室の目立つ施設ほど、新しい情報をドンドン更新していきたいものです。
そこで、CMSという方式の作り方があります。これは、顧客自身がブログ形式で簡単に更新できる方式です。デザイン性が劣るというデメリットはありますが、極端な話をすれば、ワードなどが操れれば、他にスキルがなくてもサイトの更新ができてしまいます。
ある北関東の施設では、これまでHTML方式で構築していたのですが、ほとんどアクセスがありませんでした。「●●市」と「高専賃」の2つのキーワードで、やっと3ページ目くらいに出てきますが、そもそも「●●市」自体がマイナーで、集客には全く結び付きませんでした。そこで、安い業者にお願いしてCMS方式で基本ページをつくってもらうことにしました。更新は専門学校を出たばかりの若手と40代の女性スタッフにお願いし、食事や散歩のスナップショット、誕生日の一場面を『最新情報』として、写真とコメントでアップしてもらうことにしました。もちろん2人ともWEB製作経験はありません。
2週間後くらいから、その効果は出てきました。「県名」×「高専賃」などのキーワードで1ページ目に表示され「低料金」など、売りとなるキーワードでも、上位表示されるようになりました。
他にも、入居者のご家族がサイトを見るようになり、喜びの声が届くようになりました。担当者のモチベーションが上がり、ますます更新が頻繁になるという相乗効果もありました。見学客が増えたのは、言うまでもありません。
もし、これからサイトを立ち上げるのであればCMS方式での製作をオススメします。
次回は「客の心に響くコンテンツ」をお送りします。
- ホームページは「情報量」「更新頻度」が極めて大事
- いまから着手するならCMS方式が理想